2025年8月27日水曜日

オイカワ・ウグイ、初心者さんが都市部で釣るならやっぱりグルテン餌

都市部だからこそ、エサに気を付けたい

川辺に立つと、キラキラ光る水面を泳ぐ小魚たちの姿に目を奪われませんか?
特にオイカワ、ウグイ、カワムツは、身近な川でも気軽に出会える人気のターゲット。
小さな体ながらも元気いっぱいに泳ぎ、ハリに掛かったときの手応えは想像以上です。
そんな彼らを釣るには「餌選び」がちょっと重要。工夫で釣果が大きく変わるのです。
今回は、ストーリーでやさしく紹介したいと思います。


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朝の川辺は、まだ眠りから覚めきれていない。淡い靄が水面を覆い、静かなせせらぎだけが響いている。
ポケットから取り出したソーセージを小さくちぎり、針に刺した。安上がりで手軽、これで釣れるのだから儲けものだ。

だが、今日は待てど暮らせど、ウキは沈み込まない。わずかに揺れるだけで、魚が触った気配すらない。

「……どうしてだ? 一週間前はこれで釣れていただろう?」

口から漏れた声は、自嘲にも似ていた。

仕方がないので、エサを付け直す。

「もしかすると、指先でちぎっただけでは大きすぎるのかもしれない」

ソーセージをタックルボックスの上に置き直し、ピンオンリールの先に取り付けたハサミで試しに一つだけ丁寧に賽の目にカット。仕掛けを寄せて、一粒つけて流してみる。

ポコン……ポコン……

と今までになかった反応を見せ、ゆるりと川を下っていく玉ウキ。
魚の評判は上々のようだ。


2025年8月21日木曜日

ウキが沈んだ?それ川の流れで引っ張られただけかも?(オイカワ)

川の小物釣りのウキはマーカーであり道しるべでもある

川の小物釣りで欠かせないのが、小さな「ウキ」です。
ただの目印と思われがちですが、実は流れの速さや深さに合わせてエサを運ぶ、とても大切な役割を持っています。川の表情を映し出すウキの動きを知れば、釣りの面白さがぐんと広がっていくはずです。

今回は、小物釣り初心者さんでもわかる、川の流れの読み方をストーリーで紹介したいと思います。


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夜明けの空は、まだ淡い群青の名残を抱きながら、東の端にじんわりと朱色を滲ませていた。
ひんやりとした朝の空気の中、自転車のペダルを軽快に踏む。川まではほんの5分。大通りを渡り、静かな住宅街を抜ければ、そこに近所の麗しき大自然が広がっている。


2025年8月15日金曜日

魚はいる、なのにウキが反応しない、どうして?!オイカワ・ウグイ

ウキ釣りのカギはやはりウキ

釣りの楽しさは、ただ魚を釣るだけではありません。ウキがピクリと動く瞬間、川面の小さな変化に気づく感覚――それを生み出すのが、ウキとオモリの絶妙なバランスです。
軽すぎても重すぎても、アタリは見逃してしまう。今日は、その微妙な調整について、ストーリーでわかりやすく解説します。


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水面は朝の光を鏡のように反射し、時おり流れに砕けて細かな光の粒を散らしていた。6時だというのに渡る風は蒸し暑く、歩くたびにアシがまとわりつき、イライラを募らせる。

釣れない。ウキがピクリとも動かない。
目ぼしいポイントをいくつか回ったが、じわじわと焦りが積もっていくばかりだ。

朝マズメを迎えてから、すでに一時間半は過ぎている。あちこちでオイカワのライズが上がり、魚が最も活発になる時間帯のはずだ。
しかし、ウキはただ川面を滑らかに流れ続けるだけで、一度たりとも揺れることも沈むこともない。

「今日はどうしたっていうんだ?」


2025年8月9日土曜日

穂先に仕掛け、どう結べばいいの? 無精付けをより強固にする方法

釣り初心者に立ちはだかる「無精付け」

延べ竿での釣りを始めたばかりだと、仕掛けの取り付け方に悩むことってありませんか?
とりわけ、ビギナーに立ちはだかるのが、穂先と仕掛けの結び方。 ここをしっかりと結べないと、釣行自体が失敗となることさえあるのです。

今回は、そんな結び方を、ストーリーで紹介したいと思います。

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蝉が鳴き出したのは、ちょうど朝の7時を過ぎたころだった。
玄関の戸をくぐると、モワッとした空気が顔にまとわりつく。
肩にかけた竿袋と、背中に回したライフジャケットが、妙に重たく感じられた。

家から南へ、団地を抜けて5分。
そこには、思っていたよりもずっと立派な川が流れている。
両岸はコンクリートで固められていたけれど、豊富な水量が運んだ土砂のおかげで、
数百メートルにわたって自然の河原が広がりアシの林となっている。

川幅は15メートル近く、水はゆったりとした音をたてて流れている。
その表面は朝日を反射して、きらきらとまぶしいほどだった。


延べ竿選んだことありますか?同じに見えるけど実は違う。オイカワ釣

オイカワ・カワムツ・ウグイ釣りのための竿選び 釣りを始めたばかりの頃、「どの竿を選べばいいの?」と迷った経験はありませんか? 延べ竿は要注意。渓流竿と清流竿の違いが分からなければ、長さや硬さ、値段の違いだけでも、どれも同じに見え、悩んでしまいますよね。実は、竿選びのコツを...